30代になり、これまでの自分を振り返ってみて、キャリアチェンジや将来の安定した働き方を模索している……そんな人は多いのではないでしょうか？
30代なら社会人として、まだまだこれからという時期。需要が高い職種に注目すれば、未経験でも挑戦しやすく長く働ける仕事を見つけることが可能です。
この記事では、30代からでも目指せるおすすめの職業やおすすめの資格、キャリアチェンジ成功のためのポイントなどについてご紹介します。
社会人として新しい分野にチャレンジしたい人や、自分の新たな可能性を見出したい人は、ぜひご一読ください。
目次
スキルや経験なしでも需要あり！30代から目指せる職業
30代で転職活動といえば実績や即戦力が求められがちですが、需要が高い職種ならスキルや経験がなくても狙えるジャンルはあります。ここでは、30代からでも比較的目指しやすい職種をいくつかピックアップしてご紹介します。
営業系
営業職は、未経験でも挑戦しやすい職種の一つです。製品やサービスを顧客に届けるためには、マーケティングや商品開発だけでなく、それらの長期的な売上基盤を築き、フォローアップをおこなう人が必要です。そのため営業職は将来的にも需要のある職種であるといわれています。
営業職は、特にコミュニケーション力やプレゼン力がある人に向いており、努力次第では高収入も目指せます。企業の成長を支える重要な役割を担うため、安定した雇用が期待できるでしょう。
設計・製造系
設計や製造業の現場では、建築業界における意匠、構造、設備などの設計に携わる建築CADオペレーターなど学習のみの実務経験なしでもスタートできるケースが多くあります製品検査や組立、ライン作業、機械オペレーターなど、製品製造の実務に携わる技能職であれば無資格や未経験の人でもスタートOKの求人も多いです。
定められた手順に則って経験を積むことで、いずれは設計や技術開発、品質管理といったポジションへのキャリアアップも可能です。単純な作業でも真面目に取り組める人やモノづくりの楽しさを感じたい人におすすめの職種です。
物流系
物流業界では、特に大型トラックのドライバーの人材不足が深刻な課題で、安定した雇用が見込まれています。経済の変動があっても、物流は常に必要とされるため、景気の影響を受けにくいという特徴があります。運転が好きな人、運転に自信のある人にはおすすめの仕事です。
もちろん、経験を重ねることで運行管理者などにキャリアアップするという道もあります。運行管理者は、ドライバーのシフト管理、ルートプランニング、車両のメンテナンス管理など、物流の全体像を把握しながらチームを統括する役割を担います。
他にも、危険物取扱者やフォークリフトなど物流業界ではさまざまな資格の取得が奨励されています。働きながら専門性を高め、雇用機会を増やすことも可能です。
介護系
高齢化社会が進むに伴い、介護職の需要は急速に増加し続けています。そのため、未経験者でも採用されやすく、多くの企業が無資格の職員に対する資格取得のサポートをおこなっています。
介護の現場では、日々の生活を支える仕事を通じて利用者との人間関係が築けるため、やりがいを感じる人が多いようです。また、安定した需要により職場環境が保証されていることも魅力の一つです。
未経験から安定した職場でのスキルを身に着けたい人におすすめです。
販売系
家電量販店やアパレルショップ、ショッピングモール内の店舗などでの販売職は、消費者としての経験を活かせる魅力的な仕事です。商品知識を備えながら接客スキルを磨くことで顧客対応力や販売技術が向上し、自身の成長や収益の目標達成など実感できることも多いようです。
また、店長やエリアマネージャー、バイヤーといったキャリアアップの道も開いており、さらなる専門性を高めることも可能です。
普段からいろいろな商品に詳しい人や消費者目線で分析するのが好きな人、目標に向かって努力するのが好きな人などにおすすめの仕事です。
飲食系
飲食業界には、ホールスタッフや調理補助といった、未経験から始められるポジションが多くあります。これらの仕事は、接客やチームワークを重視しつつ現場で学びながらスキルを磨くことが可能です。
未経験でも調理補助から始めれば、実務を通じて調理の基本を学び、徐々にスキルを高められます。また、2年以上の調理経験を積み将来的に調理師の資格を取得するのも夢ではありません
さらに将来独立するといった夢の実現や、他のジャンルへ進むための基盤を作る道も開けます。未経験者でも、情熱と努力があればキャリアを築くことができる豊かなフィールドです。
起業・フリーランス
在宅で柔軟に働きたい人におすすめなのが、フリーランスや起業といった働き方です。特に、クリエイティブ職やIT系のスキルを持っている場合、自分のライフステージに合わせて働き方を調整できる自由があります。
例えば、デザイナーやプログラマーなら、プロジェクトベースで仕事を選ぶことで、業務のための時間や場所への制約から解放されます。そのため、子育てや介護との両立、自分のペースでキャリアを追い求めるといったことも実現しやすくなります。
また、起業することで自分のビジョンやアイデアを実現し、市場ニーズに応じたサービスや製品を提供することもできます。自己管理能力やマーケティングスキルも磨かれるので、経済的自立や自主性を重視する人にとって魅力ある仕事です。
30代からの転職におすすめの業界【男性編】
ここからは、男女別に30代からの転職におすすめの業界をご紹介します。まずは、男性におすすめの業界です。
運輸業
EC需要の拡大に伴い、物流業界では人手不足が深刻化しています。そのため、運転が好きな人には、トラックドライバーなどの仕事がおすすめです。まずは配送業務から始め、実務経験を重ねてから運行管理者へのキャリアアップも可能です。
運行管理者は、安全運転確保のための業務をおこなう重要なポジションです。物流の現場でリーダーシップを発揮し、チームを統括する役割を担う道を目指すのもいいでしょう。
建設業
建設業界では従事者の高齢化が課題となっており、特に30代の労働力が求められています。現場での経験を積み、施工管理技士の資格を取得すれば施工管理職へのキャリアアップも見込めます。
このポジションでは、プロジェクトの進捗や品質、安全の管理といった責任ある役割を担い、建設現場の中心的存在となることができます。
自動車整備業
自動車整備業界では未経験から始められる勤務先が豊富で、働きながら技術を磨ける環境が整っています。
入門レベルからスタートしたとしても、一定の経験を積むことで自動車整備士としての専門性を高めることが可能です。また、整備士としてのスキルを深め、車種ごとの特性や最新の自動車技術を理解しながら、更に専門性の高い仕事や資格取得を目指すのもよいでしょう。
30代からの転職におすすめの業界【女性編】
次に、ある程度の社会経験がある女性だからこそ、おすすめの業界についてご紹介します。
美容関連業
エステティシャンやネイリストといった美容に携わる仕事は、女性特有の悩みに寄り添い、サポートするというやりがいがあります。
美容業界で知識と技術を磨き民間資格を取得することで、サロンの中核として活躍するチャンスが広がります。30代女性ならではの経験や理解を生かし、顧客の美と健康を支えるプロフェッショナルとしての道が開けます。
マーケティング業
マーケティングは成長産業として注目されており、前職でのスキルや経験を活かせる分野です。特にSNSやデータ分析を使ったデジタルマーケティングのスキルを身につければ、未経験からの転職でも上手にアピールすることでチャンスは広がります。
マーケティング戦略の立案や実施は、現代のビジネスシーンで求められる能力であり、自身のキャリアを一段と高めることが期待できます。
保育業
共働き世帯の増加により、少子化にもかかわらず保育サービスに対するニーズは高く保育士不足も深刻化しています。
保育業界に興味があるなら、保育士資格がなくても、まずは保育補助として働くことも可能です。実務経験を積みながら保育士資格の取得を目指せば、安定した職業へのキャリアアップが期待できます。
資格取得後には、ベビーシッターや幼児教室運営、子育てカウンセラーといった独立への道も夢ではありません。
高収入への転職も可能！30代におすすめの資格
未経験でもできる仕事は多いとはいえ、やはり資格を身に着けておくことには大きな意義があります。ここからは、専門学校や大学で学び直ししなくても目指せる30代向けの資格をいくつかご紹介します。
CAD利用技術者
CADオペレーターや設計者として働くうえで有利な資格の一つにCAD利用技術者試験があります。この資格は都市開発・再開発が進む成長産業での需要が高いため、持っていると転職や昇進に有利に働きます。
製造業や建築業などのモノづくりを支える重要な役割を担っていることから、技術の進歩や市場の拡大に伴い、将来にわたって安定した需要が期待できます。特に、3次元のCAD操作スキルは業界から高く評価されています。
▼あわせて読みたい
二級建築士
大学や高等専門学校で指定科目を修了しているなら、建築の実務経験がなくても30代から建築士を目指すことが可能です。
建築系CADオペレーターとしての実務経験をキャリアパスに、設計図面の知識やソフトウェアのスキルを深め、建築士資格試験への準備を進める人も少なくないため、まずはCADから始めるのも一つの方法です。
▼あわせて読みたい
登録販売者
登録販売者とは医薬品の販売に関する知識を証明する資格で、ドラッグストアや薬局での就職に非常に有利な資格です。試験に合格すれば、処方箋のない医薬品を販売できるようになります。この資格は、比較的短期間で取得できるため30代のキャリアチェンジに最適です。
既に社会人経験のある30代が、医療・健康関連の新たな仕事へ挑戦するためのスタート地点として良いでしょう。
医療事務
医療事務は資格がなくても転職可能ですが、カルテ管理などの専門的な知識やスキルを証明できる資格を取得することで、病院やクリニック、薬局などでの採用率が圧倒的に高くなります。
比較的安定したニーズがあり、未経験からでも挑戦しやすいのが特徴です。資格取得の過程で実務に即した知識を学べるため、働き始めた後も自信を持って業務に取り組むことができます。
FP（ファイナンシャル・プランニング）技能士
ファイナンシャル・プランニング技能士（FP）は、金融や保険、不動産業界で活躍できる資格です。
家計管理や資産運用、税金や年金の知識体系をじっくり学ぶことで、個人や企業の経済重要な課題をサポートする専門性の高い仕事を目指すことができます。特にライフプランの提案や資産形成のアドバイスのニーズは高く、顧客獲得スキルとして評価されます。
また、FPの資格は実生活でも使える知識が多く、業務だけでなく自分自身の家計や資産管理にも活かせるのが魅力です。
日商簿記・MOS
事務系なら、日商簿記とMOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）は心強い資格です。
特に日商簿記2級は、未経験から経理職へのキャリアチェンジを目指す人に最適です。いっぽう、MOSはエクセルやワードといった実務で必要不可欠なソフトの操作スキルを証明できる資格で、こちらも即戦力としての評価が期待できるでしょう。
これらのスキルは事務業務の効率化に直結するため、採用担当者へのアピール材料としても強力であるといえます。
30代からのキャリアチェンジで成功するためのポイント
30代からのキャリアチェンジを成功へと導くためには、上記の3つの秘訣を押さえておきましょう。それぞれのポイントを詳しくご紹介します。
自分の経験や強みを活かす仕事を探す
これまでの職務経験やスキルを振り返ることは、キャリアチェンジを成功させるための重要なステップです。それらを踏まえることが自信にもつながり、転職先でも即戦力として評価されやすくなるでしょう。
振り返って、自分の強みや適性を再確認することで、これまでの経験や積み重ねを活かせる仕事を見つけやすくなり、転職成功の可能性が広がるかもしれません。
柔軟な姿勢で新しい環境に適応する
新しい職場や職種に対して柔軟な姿勢を持つことは、キャリアチェンジを成功させるための大きな鍵です。前向きな心構えで変化を受け入れることで、新しい環境にもスムーズに馴染むことができます。
さらに、未知の業務に積極的に取り組む姿勢を示すことで同僚や上司からの信頼を得やすくなることも多いでしょう。変化を恐れずに挑戦することが自分の可能性を広げ、より多くの成長機会をつかむための第一歩となります。
必要な資格やスキルを積極的に取得する
転職市場での競争力を高めるためには、資格取得やスキルアップが欠かせません。専門性の高い資格や即戦力となる技術を習得することで、未経験分野でも自信を持って挑戦できます。
また、企業側からも成長意欲がある人材として高く評価されるため、採用の可能性が広がります。短期間で取得可能な資格から着実に取り組み、自分の強みに合ったスキルを身に付けましょう。
CADを学ぶなら「CADビギ」
アットキャドが提供する「CADビギ」は、未経験者でも安心してCADを学べる無料の研修サービスで、AutoCADのソフトの使い方を習得したい方におすすめです。
実務経験豊富な講師が10日間で基礎から丁寧に指導し、建築基礎やCAD作図法を習得できます。卒業生は多くの分野で活躍しており、同期や先輩とのサポート体制も充実しています。
研修中にアットキャドから就業先を紹介してくれる点や、就業先の要望があればそれに合わせて研修ができるため、キャリアアップやキャリアチェンジを目指す方に最適です。受講者からは、効率的な学びと実務での即戦力化が高く評価されています。
これからCADスキルを身につけたい方は、「CADビギ」で新たな一歩を踏み出しましょう。
まとめ
30代からのキャリアチェンジは需要が高く、未経験からでも挑戦できる職種や、これまでの自分を活かせる職種を選ぶことで、より良い未来が拓けるでしょう。
また、自己成長につながる資格やスキルの習得は、将来のキャリアを広げる重要な要素です。さらに、30代ならではの経験値やスキルを武器に、柔軟な姿勢を持って新しい環境に適応することで転職後の成功率を高められるでしょう。
本記事で紹介した職業や資格を参考にしていただき、ぜひ安定した収入ややりがいのある仕事を見つける第一歩を踏み出してみてください。
