“おばさん”でもCADオペレーターは可能!経験を活かす働き方

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「これからもCADオペレーターとして働き続けられるだろうか?」

年齢を重ねることで、新たな課題や変化を感じる場面もあるかもしれません。しかし、適切な対策や準備をすれば、CADオペレーターとしてこれからも活躍できるチャンスは十分にあります。

本記事ではCADオペレーター業界の現状や求められるスキル、働きやすい環境の見つけ方、成功事例などを交えて、キャリアを続けるための具体的な方法を解説します。

ぜひ最後まで読み進め、自分らしい働き方の可能性を広げてみてください。

年齢を重ねたCADオペレーターが抱える主な悩みと解決策

年齢を重ねたCADオペレーターが抱える主な悩みと解決策

最初に、ミドル世代のCADオペレーターが抱えやすい悩みとその解決策をご紹介します。

長時間の作業で視力や体力が不安

CADオペレーターの仕事は、長時間パソコンに向き合うことが多く、目や体に負担がかかりやすいものです。この負担が積み重なると、作業がスムーズに進まなくなったり、健康に影響が出たりすることも考えられます。

そのため、体への負担を軽くする工夫を取り入れることが大切です。

(例)

  • ブルーライトカット眼鏡を使う:目の負担を減らすことで、疲れにくくなる
  • モニターの位置を調整する:視線がまっすぐか少し下がる位置にし、目との距離は40㎝以上離す
  • こまめに休憩やストレッチをする:1時間に1度は画面から目を離し、軽く体を動かしてリフレッシュする

健康を守りながら仕事を続けるために、こうした日々のケアを意識して取り組みましょう。

職場での世代間ギャップに悩む

CADオペレーターの中には、自分より若い同僚や上司とのコミュニケーションに不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、世代間ギャップは誰にでも起こり得るものです。

大切なのはギャップをネガティブに捉えず、お互いの意見や考えを尊重しながら歩み寄る姿勢を持つことです。例えば、「ありがとう」や「助かりました」といった言葉を積極的に使うだけでも、コミュニケーションがスムーズになり、相手に安心感を与えられることがあります。

また、自分から話しかけるきっかけとして、仕事の進め方や日常的なちょっとした話題を振るのも効果的です。

家庭との両立が大変

次に仕事と家庭のバランスを保つことも、年齢を重ねたCADオペレーターにとって大きな課題の一つです。生活のさまざまな役割をこなしながら働くには、効率よく時間を使う工夫が求められます。

具体的には、タスクを整理して優先順位を決めたり、時間帯に合わせてスケジュールを調整したりする方法があります。また、フレックスタイムやリモートワークなど時間に柔軟性のある働き方を選ぶことで、仕事と家庭の両立がしやすくなるでしょう。

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CADオペレーターが長く働きやすい環境の見つけ方

CADオペレーターが長く働きやすい環境の見つけ方

では、CADオペレーターにとって、長く働きやすい環境とはどのような環境なのでしょうか。その見つけ方を解説していきます。

職場の雰囲気や人間関係を確認する

職場の雰囲気や同僚との人間関係は、CADオペレーターとして長く働くための重要な要素です。転職を考える際には、求人サイトや口コミサイトを活用し、社員同士の関係や離職の多さなどを確認してみましょう。

また、ミドル層の女性が多い職場かどうかをチェックするのもポイントです。同じ世代の女性社員が多い企業は、働きやすい環境が整っている可能性があります。

福利厚生や柔軟な働き方を重視する

次に考えたいのは、体力や生活環境に合わせて柔軟に働ける企業を選ぶことです。福利厚生が充実し、フレックスタイム制やリモートワークが導入されている企業であれば、無理なく働き続けられるでしょう。

また、育児・介護を支援する制度や特別休暇が整っている場合、日々の負担が軽くなり安心して仕事に向き合える環境が得られます。

年齢を評価してくれる企業を探す

続いて、年齢をポジティブに評価してくれる企業を選ぶことも大切です。40代・50代の安定感や責任感を強みと捉え、年齢を重ねた経験を積極的に求める企業も存在します。求人サイトで、ミドル世代が活躍する職場や年齢不問の求人票を探してみましょう。

キャリアアップが可能な環境を選ぶ

キャリアアップが可能な環境は、長く働き続けるための大きなモチベーションになります。設計補助やプロジェクト管理といった役割にステップアップできる職場や、新しいCADの技術に触れられる環境では、やりがいを感じられるでしょう。

さらに資格取得支援制度が整っている企業であれば、資格取得が目標となり成長を実感するきっかけにもなります。

ミドル世代・女性CADオペレーターの成功事例

この章では、実際にCADオペレーターとして働くミドル女性の成功事例をご紹介します。

柔軟な働き方を選ぶ

一つ目は、40代の女性CADオペレーターが派遣社員として自分の条件に合った働き方を選び、スキルを磨きながら活躍している事例です。

育児と仕事を両立するため、勤務時間の融通が利く派遣サービスを活用。最初は週4日の時短勤務からスタートし、仕事に慣れるにつれて週5日に勤務時間を増やしました。

派遣先では、業務に必要な知識を学んだ後に設計図の作成を開始。日々、自身の成長を感じています。柔軟な働き方が可能な、自宅近くの職場を選んだことで、子育てと仕事のバランスを保ちながら働けています。

出典:スタッフサービス「希望通りの職場で働くコツ 技術者・ITエンジニアのお仕事で働く先輩」

安定したキャリアを築く

二つ目は、派遣社員として13年勤務した後、正社員へ登用された人の事例です。どのような仕事も円滑にこなす姿が評価され、職場での信頼を築いてきました。その結果、正社員への登用を打診される機会に恵まれた様です。

働きやすい環境や実家からの近さが決め手となり、正社員になることを決断。現在は人を教える役割も担いながら、安定したキャリアを築いています。

出典:日本鋳鉄管株式会社note「13年の派遣勤務から正社員へ、CADオペレーターが語るものづくりの面白さとやりがい【Interview.04】」

CADオペレーターとして再就職・転職を成功させるポイント

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CADオペレーターとして再就職や転職を成功させるには、ポイントを押さえた計画的な行動が必要です。ここでは、その具体的な方法をご紹介します。

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スキルと経験を最大限に活かす

年齢を重ねたCADオペレーターにとって、これまでのスキルや経験は大きな武器です。企業側も、即戦力としての実績や専門性を高く評価する傾向があります。そのため、まずは自身が培った技術や知識を振り返り、具体的に整理してみましょう。

(整理する技術・スキル例)

  • これまでに携わったプロジェクトや成果
  • ハードスキル、ソフトスキルの洗い出しなど

自身で整理するのが難しい場合は、キャリアアドバイザーなど第三者に相談する方法もあります。スキル・経験をリスト化し、それらを応募先の企業でどう活かせるか考えてみてください。

派遣会社を活用する

柔軟な働き方を求めるCADオペレーターにとって、派遣会社の活用は有効な選択肢です。時短勤務など自分の条件に合った復職が可能で、家庭と両立しやすい環境を見つけられます。

派遣は実際に現場で働きながら、会社の雰囲気や業務内容を確認できるため、自分に適した職場を見極めやすいのがメリットです。また、派遣社員から正社員登用を目指せるケースもあり、無理なく新しい一歩を踏み出せるでしょう。

転職エージェントを活用する

三つ目のポイントは、転職エージェントの活用です。

転職エージェントは、求職者のスキルや希望条件をヒアリングし、最適な求人を提案してくれます。特に、年齢や職歴を考慮したマッチングを得意とするエージェントを選ぶと、経験を活かせる求人に出会いやすくなります。

また、地元で働きたい人や地域密着型の求人を探している人は、転職エージェントと併せてハローワークを利用するのもよいでしょう。地域限定の求人情報などが得られるため、希望に合った職場を見つけるチャンスが広がります。

面接で意欲と柔軟性をアピールする

面接では年齢をハンデに感じさせないために、変化への適応力と学び続ける意欲をアピールすることが大切です。

例えば、「新しい技術についてオンライン講座で学び、実務に活かせる準備を進めています」といった具体的な取り組みを伝えると、信頼感を与えられるでしょう。また、前章で紹介した自身のスキルと経験をリスト化したものを活用し、具体的な実績や得意分野を伝えると説得力が増します。

さらに、応募先の企業やプロジェクト内容を事前に調査し、「御社のプロジェクトに携わりたい」という意欲を示せば、他の候補者との差別化が可能です。準備をしっかり整え、自分の価値を的確に伝えましょう。

スキルアップとモチベーション維持でキャリアを広げる方法

スキルアップとモチベーション維持でキャリアを広げる方法

CADオペレーターとして長く働くには、現場で求められる技術を磨き続けることが欠かせません。ここでは、スキルアップとモチベーション維持の方法を解説します。

小さな挑戦から自信を積み上げる

まず重要なのは、大きな目標を掲げるのではなく、小さな成功体験を積むことです。過度なプレッシャーを避け、達成感を得ながら前向きな姿勢を維持しやすくなります。

最初は、現在の業務で役立つ小さなスキルから始めてみましょう。新しいショートカット操作を覚えるだけでも作業効率が向上し、自信につながります。このように達成感を積み重ねていけば、少しずつ目標のレベルを上げることが可能です。

オンライン講座を受ける

自宅からでも学べるオンライン講座は、多忙なミドル世代のCADオペレーターにとって最適な学習方法です。

CADソフトの基本操作や応用スキルに特化したものなど、オンライン講座は初心者からベテランまで幅広いレベルに対応しています。学ぶ内容を自分のペースで進められるため、無理なく習得できるでしょう。

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実務に役立つ資格の勉強をする

資格取得は、CADオペレーターとしての実力を証明する有効な手段です。

資格を取得することで、業務での即戦力として評価されるだけでなく新しい技術への対応力を示せます。また、転職や昇給の際に有利に働くことも大きなメリットです。

代表的なCAD関連の資格は「CAD利用技術者試験」ですが、最近は業界の需要に合わせてBIM関連の資格も注目されています。前述したオンライン講座などを活用し、効率的に学習しましょう。

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業界でのつながりを広げる

CADオペレーターのキャリアを広げるために、業界内での人脈づくりもポイントです。同業者や設計者との交流を通じて、最新の技術やトレンドを把握し、新たな仕事のチャンスを得られる可能性があります。

セミナーや業界のコミュニティ、LinkedIn、フォーラムなど、多くの交流の場があります。ぜひ積極的に活用してみてください。

CADオペレーター業界の現状と将来性

CADオペレーター業界の現状と将来性

この章では、CADオペレーター業界の現状と将来性を解説します。

建築・製造業で安定した需要が続く

CADオペレーターは、建築・製造業界での需要が安定しています。

日本建設業連合会は、建設投資費が増加傾向にあり、2024年度は前年度と比べて2.7%増加すると予測。また、経済産業省によると製造業の売上高は1996年から25年間、約400兆円を維持しており堅実な状況を示しています。

特に建設業界は、老朽建築の建て替えや復興建築が進み、引き続きCADオペレーターの需要が見込まれるでしょう。

さらに、厚生労働省のデータによればCADオペレーターの平均年齢は41.8歳(2025年1月時点)であり、40代・50代のベテラン層が現場で活躍しています。このような業界の背景から、年齢や経験を重ねても活躍できる環境が整っていることが分かります。

出典:

一般社団法人日本建設業連合会「1. 建設投資の動向 | 建設市場の現状」

経済産業省「製造業を巡る現状と課題 今後の政策の方向性」

厚生労働省「CADオペレーター - 職業詳細」

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BIMスキルで活躍の幅を広げる

次に、BIMスキルを持つCADオペレーターの需要も今後さらに高まる見通しです。

国土交通省は、2023年までの小規模工事を除く全ての公共事業において、BIMの原則適用を実施すると発表しました。現在この方針に基づき、建設業界でBIM対応が広がりつつあります。

一方で、簡単な図面作成や修正作業はAIに代替され、単純作業の重要性は減少する見込みです。 AIが台頭する中、経験豊富なオペレーターはデータの正確性を確認し、設計者や関係者とコミュニケーションを円滑にする役割を担うと予想されます。

今後市場で活躍するには、BIMに対応したスキルの習得やコミュニケーション力などのソフトスキルが必要になるでしょう。

出典:国土交通省「令和5年度の BIM/CIM原則適⽤に向けた進め⽅」

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CADオペレーターに特化したサポート!柔軟な働き方ならアットキャド

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アットキャドは、業界トップクラスの求人数を持つ、CADオペレーターやBIMオペレーターに特化した人材派遣・人材紹介サービスです。

20年以上の実績を持ち、スーパーゼネコンや大手設計事務所を含む2,600社以上と取引実績があり、業界トップクラスの求人数を誇ります。自社に設計部を設けているため、実際に図面を描くプロフェッショナルが在籍し、迅速なサポートが可能です。

研修制度も充実しており、初心者から経験者まで幅広く対応。登録から就業後まで徹底したフォローを行いますので安心してお仕事を探すことができます。

さらに、業界トップクラスの求人数があることから、転職のサポートも行っています。未経験からCADオペレーターやBIMオペレーターになりたい場合や、CADオペレーター・BIMオペレーターとしてキャリアアップしたい場合など、さまざまなケースに対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ:経験を活かしてCADオペレーターとして次の一歩を踏み出そう

本記事では、ミドル世代のCADオペレーターに合った働き方や学び方について解説しました。

建築・製造業界で安定した需要が続いており、経験豊富なオペレーターはこれらの分野で重要な役割を担えます。自身の経験やスキルを活かせる分野を明確にしたうえで、長く働ける職場を探してみましょう。

アットキャドでは、CADオペレーターに特化した人材サービスを提供しています。安心して働ける環境を見つけたい人は、ぜひご登録下さい。

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