道路・橋梁設計などで使われる土木CADソフトを解説

道路・橋梁設計などで使われる土木CADソフトを解説

現代の土木設計業務において、CADソフトは必要不可欠なツールとなっています。道路、橋梁、河川、上下水道など、社会インフラの設計・施工における精度向上と効率化を実現する土木専用CADソフトは、技術者のスキルアップとキャリア形成において非常に重要です。

本記事では、主要な土木CADソフトの特徴や選び方、習得方法について詳しく解説します。

土木CADソフトの基礎知識

土木CADソフトの基礎知識

本格的なソフトウェア比較に入る前に、「土木CADとは何か」「どのような機能があるのか」といった土木CADに関する基本的な知識を整理しましょう。

土木CADソフトとは何か?

土木CADソフトは、道路、橋梁、河川、上下水道などのインフラ構造物の設計・製図に特化したコンピュータ支援設計ツールです。一般的な汎用CADとは異なり、測量データの処理、地形モデリング、構造計算との連携など、土木分野特有の専門機能を備えています。

土木CADの最大の特徴は、大規模座標系への対応能力にあります。測地系や平面直角座標系を使用し、数キロメートルから数十キロメートルに及ぶ広範囲での設計が求められる土木分野において、この機能は必要不可欠です。次に重要なのが、複雑な地形データの処理能力で、等高線データや点群データから3次元地形モデルを構築し、切盛土量の計算や線形設計を行います。

さらに、土木設計では道路構造令や河川管理施設等構造令などの技術基準への準拠が法的に要求されるため、これらの基準を組み込んだ自動設計機能や適合性チェック機能も土木CADならではの特徴となります。加えて、電子納品要領への対応や、施工段階での測量・施工管理データとの連携機能も、現代の土木CADには欠かせません。

土木CADソフトの主な機能

土木CADの機能は設計業務全体をカバーしています。測量データ取込・処理機能では、トータルステーションや3Dレーザースキャナで取得したデータをSIMA形式などで直接インポートし、地形図の基礎となる点や線形を自動生成します。

3次元地形モデリング機能では、測量データからTIN(Triangulated Irregular Network)サーフェスなどの3次元地形モデルを構築し、立体的な地形把握により最適な設計案を検討できます。線形設計機能は土木設計の中核で、IP(Intersection Point)法などを用いて道路や河川の中心線形をパラメータで定義し、計画線を自動作図します。

横断図の自動生成機能では、設計した線形と3次元地形モデルを基に横断面図を自動切り出し、設計変更時も即座に更新されます。土量計算・数量算出機能により、計画地盤と現況地盤の差分から切土・盛土の土量を自動算出し、積算業務を効率化します。

構造物モデリング機能では、擁壁、カルバート、側溝、橋台・橋脚といった標準的な土木構造物をパラメータ入力だけで3Dモデル化できます。図面レイアウト・印刷機能により、各種図面を規定様式に合わせて効率的に配置し、一括出力が可能です。

データ連携機能では、LandXMLやIFCといった業界標準フォーマットに対応し、他のソフトウェアとスムーズにデータ交換できます。

土木CADが対応する設計分野

土木設計の主要5分野における土木CADの役割について説明します。

  1. 道路設計分野では、道路の平面線形・縦断線形設計から横断構成、舗装設計まで一貫して対応し、平面図、縦断図、標準断面図、舗装構成図の作成が可能です。
  2. 橋梁設計では、上部工・下部工の構造設計支援機能により、一般図、配筋図、詳細図を効率的に作成できます。
  3. 河川・治水計画分野では、河川の流下能力計算と連携した河道設計、護岸構造の設計、調節池の容量計算などに対応し、河川平面図、縦横断図、構造物詳細図を作成します。
  4. 上下水道設計では、管路の水理計算と連携した配管設計、マンホールや処理施設の構造設計が可能で、平面図、縦断図、詳細図、系統図を作成します。
  5. 造成・宅地開発では、地形データを活用した造成計画、調整池や道路の設計、緑地計画まで総合的に対応し、造成平面図、土工断面図、排水計画図を作成できます。

土木CADと建築CADの違い

設計対象として、土木CADは道路・橋梁・河川などの線的・面的インフラを扱うのに対し、建築CADは建築物という点的構造物を対象とします。

座標系の扱いでは、土木CADは測地系・平面直角座標系に対応しGPSデータとの連携が可能な一方、建築CADは建物単位での相対座標系を主に使用します。法規制面では、土木設計が道路法・河川法等の公法に準拠するのに対し、建築設計は建築基準法等に準拠します。

設計プロセスとして、土木設計では測量・地質調査からの設計フローが基本で現地条件を重視し、建築設計では意匠・構造・設備の統合設計により建築主の要求を具現化する設計手法が採用されています。

土木CAD導入時の注意点・失敗例

実際の導入現場で発生しやすい5つの失敗パターンを紹介します。

  1. 既存データの移行計画不備では、過去の図面データやプロジェクトファイルの変換がうまくいかず、データ損失や作業の二重化が発生します。事前に既存データの形式を調査し、変換ツールの動作確認と移行スケジュールを詳細に立てることが重要です。
  2. 操作習得期間の過小評価により、実際の業務に支障をきたすケースが多発しています。土木CADは専門的な機能が多いため、最低でも3〜6ヶ月の習得期間を見込み、段階的な導入計画を策定する必要があります。
  3. ハードウェア要件の見落としでは、3D機能や大容量データ処理で動作が重くなり、業務効率が低下します。推奨スペックの確認とともに、将来的な機能拡張も考慮したハードウェア選定が必要です。
  4. 他部署・協力会社との互換性確認不足により、データ交換時に問題が発生し、プロジェクト全体の進行に影響します。DWG/DXFファイルの互換性だけでなく、SXF形式やJ-LandXMLなどの業界標準フォーマットでの連携確認が重要です。
  5. サポート体制の軽視により、導入後の問題解決に時間を要し、業務継続性に支障をきたします。日本語サポートの充実度、対応時間、ユーザーコミュニティの活発さなどを事前に確認し、継続的なサポート契約も含めて導入計画に組み込むことが必要です。

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主要な土木CADソフト7選

土木設計業務の効率化と品質向上を実現するため、市場には多様な土木CADソフトウェアが提供されています。ここでは、国内外で広く使用されている主要なソフト8選について、機能面・コスト面・習得難易度などをご紹介します。

ZWCAD

ZWCAD
出典:https://www.zwsoft.co.jp/zwcad/

ZWCADは、ZWSOFT社が開発する汎用CADソフトで、土木設計においても高い評価を得ています。価格はZWCAD Stdは約11万円(税込113,300円)~、ZWCAD Proは約15万円~です。

土木設計での最大の強みはAutoCAD互換性の高さです。DWG/DXFファイルを完全互換で扱え、既存のAutoCAD環境からの移行が円滑に行えます。第二にコストパフォーマンスの良さで、AutoCADの約3分の1の価格で同等の機能を利用できるため、中小設計事務所での導入メリットが大きいです。第三に日本の土木基準への対応状況として、SXF形式の入出力に対応し、電子納品要領に準拠した図面作成が可能です。

操作感はAutoCADとほぼ同じため、習得期間は1〜2週間程度で済み、既存の図面資産もそのまま活用できている状況です。他ソフトとの差別化ポイントは、永久ライセンス提供による長期的なコスト優位性と、安定した動作性能にあります。

AutoCAD Civil 3D

AutoCAD Civil 3D
出典:https://www.autodesk.com/jp/products/civil-3d/overview

AutoCAD Civil 3Dは、オートデスク社が提供する土木設計専用CADとして業界標準の地位を確立しています。豊富な機能を軸とした解説として、同ソフトは3次元設計データの作成から施工図書の作成まで一貫して対応し、BIM/CIM対応の代表的ソフトといえるでしょう。

最大の特徴のひとつはAutodesk社の他製品との連携できる点。InfraWorksでの概念設計からCivil 3Dでの詳細設計、Navisworksでの干渉チェックまで、一連のワークフローを統合できます。海外プロジェクトでの互換性の高さも強みで、世界中のプロジェクトで使用されているため、国際的な設計業務への対応力が高いです。

ただし、年額約45万円(月額約5.6万円)のサブスクリプション費用が必要で、かなり高価格といえるでしょう。習得難易度の高さもバランス良く記載すると、専門的な機能が多いため、基礎的な操作習得だけでも6ヶ月程度を要します。大手設計コンサルタントでの採用例では、100名規模の組織で全社導入を行い、BIM/CIM案件での競争力向上と設計品質の向上を実現しています。ROI(投資収益率)の観点から判断すると、3年以上の継続使用でコスト回収が可能と計算されます。

V-nas Clair

V-nas Clair
出典:https://www.kts.co.jp/service/product/v_nasclair

V-nas Clairは、川田テクノシステム社製の純国産3次元CADシステムとして、日本の土木設計慣行への最適化が可能です。BIM/CIM・i-Constructionに対応した統合モデル管理機能により、地形・地質・線形・土工・構造物モデル、点群をオールインワンで扱うことができます。

官公庁の電子納品要領への対応では、SXF形式(P21/SFC)の入出力はもちろん、J-LandXML/IFC対応により最新のCIM要領にも完全準拠しています。日本独自の設計基準への準拠として、道路構造令や河川管理施設等構造令などの国内基準に基づいた設計機能を標準搭載しています。日本語サポートの充実では、技術サポートから研修まで全て日本語で対応し、ユーザー向け動画コンテンツも豊富に提供しています。

特に中小規模の建設コンサルタントや地方の設計事務所での採用実績を基にした導入しやすさとして、段階的な機能拡張が可能なKitシリーズにより、必要な機能から順次導入可能。価格は年間約10万円~で、従来のV-nasユーザーからの移行も操作性を継承しているため円滑に行える点も実用性の高さを示しています。

TREND-CORE

TREND-CORE
出典:https://const.fukuicompu.co.jp/products/trendcore/

TREND-COREは、福井コンピュータ社が開発するBIM/CIMコミュニケーションシステムで、施工段階での3次元データ活用に特化し、設計データを施工現場で直接活用できる点が特徴です。価格は基本部が72万円、施工履歴連携オプションは24万円となっています。

測量データ処理に特化した機能では、点群データと3Dモデルの連携により、現況と計画を重ね合わせた施工計画の検討が可能です。現場での使いやすさとして、施工技術者が操作しやすいインターフェースを採用し、複雑な3D機能を簡単な操作で実現できます。段階的な機能拡張では、基本的な3Dビューアー機能から始めて、4D施工ステップ作成、VR出力機能まで段階的に機能を追加できます。

特に測量会社や施工管理での活用例では、ドローン測量で取得した点群データと設計モデルを重ね合わせることで、施工前の干渉チェックや進捗管理を効率化しています。設計から施工まで一貫したデータ活用のメリットとして、設計変更時の影響度確認や施工手順の最適化により、工期短縮と品質向上を同時に実現可能です。

InfraWorks

InfraWorks
出典:https://www.autodesk.com/jp/products/infraworks/overview

InfraWorksは、オートデスク社のインフラ特化BIMソフトとして、従来CADとは異なるアプローチを提供します。事業の準備段階における計画検討や概略設計に特化し、3Dビジュアライゼーション機能により関係者間の合意形成を支援します。

3Dビジュアライゼーションの強みでは、世界中の地形・航空写真データを自動収集し、現況地形を数分から30分程度で3Dモデル化できるモデルビルダー機能を搭載しています。市民説明・合意形成での活用メリットとして、高品質なレンダリング機能により、完成予想を写実的に表現し、住民説明会での理解促進にも役立つでしょう。

他のオートデスク製品との連携では、InfraWorksで作成したコンセプトモデルをCivil 3Dに取り込んで詳細設計を行い、さらにNavisworksで統合検討するワークフローが確立されています。導入コストは年額約30万円と高額ですが、プレゼンテーション能力の向上による受注率向上や、設計検討の効率化による工期短縮効果により、投資回収が期待できます。

IJCAD Civil

IJCAD Civil
出典:https://ijcad.jp/product/civil/

IJCAD Civilは、システムメトリックス社が開発する建設・土木向けCADソリューションで、国産CADとしてのきめ細かいサポートとDWG完全互換性を両立させています。汎用CAD「IJCAD」をベースに、SXF変換機能や土木専用機能を追加した構成となっています。

年額約6.5万円、月額約8,000円という低価格ながら必要な土木機能を網羅し、コストパフォーマンスに優れています段階的な機能追加による拡張性として、基本的なCAD機能から土木専用機能、電子納品対応まで、ニーズに応じてグレードを選択できます。日本市場への特化度では、国土交通省、農林水産省などの各省庁のCAD製図基準に完全対応しています。

特に既存のAutoCADユーザーが移行を検討する際のメリット・デメリットを客観的に分析すると、メリットとしては操作方法がほぼ同じため学習コストが不要で、ライセンス費用を削減できる点があります。デメリットとしては、一部のサードパーティ製アプリケーションとの互換性に制限がある場合があることと、海外での使用実績が少ない点が挙げられます。

DynaCAD土木Plus

DynaCAD土木Plus
出典:https://dynacad.jp/products/dynacadcvl/

DynaCAD土木Plusは、ビーガル社製の土木設計CADで、操作の直感性と習得しやすさを中心とした特徴があります。2D汎用CADアプリケーション「DynaCAD」に豊富な土木コマンドを追加したシステム構成となっています。

インターフェースの分かりやすさでは、直感的な操作が可能なイージーオペレーション機能により、CAD初心者でも短期間で基本操作を習得できますマニュアルや教材の充実度として、操作手順を詳細に解説したマニュアルと、実務に即した練習用データを提供しています。初心者向けサポートの手厚さでは、電話サポートやリモートサポートにより、操作時の疑問を即座に解決できる体制を整えています。

永久ライセンス形式により初期投資を抑えられ、段階的な機能習得により無理のない導入が可能。価格帯は20万円程度からと手頃で、中小企業でも導入しやすい設定となっています。

土木CAD導入のメリットと効果

土木CAD導入のメリットと効果

土木CADの導入は、単なる作図ツールの変更以上に、設計業務全体のデジタル変革という意味があります。従来の手作業中心の業務プロセスから脱却し、高精度で効率的な設計環境を構築することで、技術者はより創造的で付加価値の高い業務に集中できるようになります。

設計業務の効率化

土木CAD導入により図面修正時間は従来の手描き作業と比較して約60%削減されるといわれています。設計変更への対応では、CADの参照機能により一箇所の変更が関連図面に自動反映され、従来数日を要していた全図面への変更反映が数時間で完了します。

道路設計における線形変更では、従来は平面図・縦断図・横断図・土工数量表すべてを手作業で修正し3日程度を要していましたが、CADでは線形データ修正だけで関連する全図面と数量計算が自動更新され、半日で作業完了します。

図面精度の向上とミス削減

CADによる座標計算の自動化により、測量座標から直接図面作成が可能となり座標変換ミスがなくなります。整合性チェック機能により、図面間の寸法不整合や重複オブジェクトを自動検出し、エラー箇所をハイライト表示できるため、品質向上とヒューマンエラー削減を同時に実現できます。

データ管理と共有の最適化

デジタルデータ化により、バージョン管理の自動化、チーム内でのリアルタイム共有、過去プロジェクトデータの効率的な検索・再利用が可能になります。クラウド連携により、テレワーク環境での設計業務も円滑に行え電子納品対応では紙図面の印刷・製本作業が不要となり作業効率とコスト削減を同時に実現します。

BIM/CIMへの対応

国土交通省が推進するi-Constructionの流れにより、公共工事でのBIM/CIM適用が急速に拡大しており、対応遅れは事業継続リスクとなります。土木CADからの発展により、BIM/CIMへの移行が可能となり、将来的な競争力確保の観点から重要です。

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土木CADスキルの習得方法

土木CADスキルの習得方法

土木CADスキルの効果的な習得には、理論的な知識習得と実践的な操作経験の両方が必要です。個人の学習スタイル、利用可能な時間と予算、現在の技術レベルに応じて最適な学習方法を選択し、継続的な学習習慣により持続的な技術力向上を図ることが重要です。

独学で学ぶ方法

独学は費用を抑えた習得方法としておすすめです。基本操作の習得段階では、YouTube動画と入門書籍の組み合わせが最も効果的で、福井コンピュータ公式チャンネルやAutodesk公式の学習コンテンツを活用できます。

推奨書籍として「はじめての土木CAD」(技術評論社)、「AutoCAD Civil 3D実践ガイド」(エクスナレッジ)などがあり、実践的な図面作成練習では実際の設計業務を想定した課題に取り組むことが重要です。練習用データは各メーカーの公式サイトや国土交通省の公開データを活用できます

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スクールや研修サービスの利用

専門教育機関やソフトベンダーの研修プログラムでは、基礎コースは2〜5日間で10〜20万円、応用コースは5〜10日間で20〜40万円程度が相場です。集合研修は講師との直接的なやりとりが可能で、オンライン研修は場所を選ばず受講でき録画視聴による復習もできます。

他にも「費用面の負担なく、しっかり学びたい」という未経験者に最適なのが、アットキャドが提供する「キャドビギ」です。

受講料・教材費・入学金のすべてが無料。10日間の短期集中で、就業現場で必要とされる実践的なスキルを一気に習得できます。

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実務を通じてスキルアップするコツ

実際の業務を通じて実践的なスキルを身につけることが最も効果的です。先輩技術者からの指導では、操作手順だけでなく設計意図や判断基準も併せて学び、継続的な技術向上を図ることが重要です。

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土木CADソフトの選び方

土木CADソフトの選択は企業の長期的な競争力に大きな影響を与える戦略的決定です。組織の現状と将来計画、技術者のスキルレベル、主要取引先との互換性要件、業界動向への対応方針などを総合的に検討する必要があります。

導入コストとライセンス形態

買い切り型は初期費用50〜100万円で長期使用によるコスト優位性があり、サブスクリプション型は年額20〜50万円で最新機能を常時利用でき、レンタル型は月額3〜10万円で短期プロジェクトに適しています。5年間の総保有コスト(TCO)で評価し、研修費用やハードウェア更新費用も含めた総合判断が必要です。

操作性と習得しやすさ

既存スキルからの移行しやすさでは、AutoCAD経験者はZWCADやIJCAD Civil、Jw_CAD経験者はV-nas ClairやDynaCAD土木Plusが有利です。メニュー構成の分かりやすさ、ヘルプ機能の充実度、エラー時の対処しやすさも重要な判断基準となります。

対応する設計分野

汎用性の高いAutoCAD Civil 3DやV-nas Clairは複数分野に対応できる柔軟性を持ち、専門特化型ソフトは特定分野での機能充実度が高くなります将来的な業務拡大を見越し、拡張性の高いソフトウェア選択が重要です。

サポート・研修体制

日本語対応の充実度、技術サポートの対応速度、ユーザーコミュニティの活発さが長期利用において重要な要素となります。定期的なバージョンアップ対応や業界動向への対応スピードも判断材料となるでしょう。

就職・転職における土木CADスキルの強み

現代の建設業界において、土木CADスキルは技術者の総合的な価値を示す重要な指標となっています。インフラ整備需要の拡大や技術革新により、CADスキルを持つ技術者への需要は継続的に拡大しており、キャリア形成において大きなアドバンテージとなるでしょう。

求人市場での需要

経験年数別の待遇相場では、未経験者250〜300万円、2〜3年経験者300〜400万円、5年以上経験者400〜600万円、専門スペシャリスト600万円以上となっています。CADスキルの有無により50〜100万円の年収差が生まれ、BIM/CIM対応スキルではさらに100万円程度の上乗せが期待できます。

資格やスキル証明方法

オートデスク認定資格プログラム、Jw-CAD利用技術者試験、建築CAD検定試験などの認定試験や、土木施工管理技士などの国家資格と合わせた取得により専門性をアピールできます。ポートフォリオでは実際の図面サンプル、設計プロセスの説明、使用ソフトウェアの習熟度を具体的に記載することが重要です。

CADのスキルを役立てられる土木業界への派遣・転職はアットキャドへ

CAD派遣のお仕事探すならアットキャド

アットキャドは、業界トップクラスの求人数を持つ、CADオペレーターやBIMオペレーターに特化した人材派遣・人材紹介サービスです。

CADオペレーター、BIMオペレーターとしてのスキルを磨くことで、将来的には土木施工管理技士や建築施工管理技士を目指す道もあります。これは、図面作成や設計支援を通じて得られる詳細な技術知識が、施工現場での管理業務に直結するからです。

逆に、施工管理技士として実務経験を積んだ後、自分の知識と経験を活かしてCADオペレーターに転じるケースもあります。

この場合、施工現場の実際の問題点や設計の意図を深く理解しているため、図面の修正や新規設計において、より実践的な視点から貢献できます。

キャリアパスとして双方の職種を行き来することで、専門性を高めることも期待できます。ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ:最適な土木CADソフト選びのポイント

まとめ:最適な土木CADソフト選びのポイント

土木CADソフトの選択では、自社の業務内容と将来的な展望を明確にした上で、コストパフォーマンスと機能性のバランスを取ることが最重要です。導入コストは5年間の総保有コスト(TCO)で評価し、操作性では既存スキルからの移行しやすさと将来的な機能拡張への対応力を考慮します。

対応設計分野については現在の主力業務特化か将来展開を見越した汎用性かの戦略的判断が必要で、サポート体制では日本語対応の充実度と技術サポートの対応速度が重要となります。

土木CADスキルは設計業務の効率化、図面精度の向上、BIM/CIM対応において中核的役割を果たし、適切なスキル習得により年収向上とキャリアアップを実現できます最適なソフト選択により、土木設計業務の生産性向上と品質向上を同時に実現し、変化する建設業界での競争力維持・向上を目指してください。

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