CADを学びたいけれど、いきなりスクールに通うのはハードルが高い…。そんな人にとって、YouTubeは最適な学習手段です。無料で気軽に始められ、実際の操作画面を見ながら理解できるため、初心者でもスムーズに学べます。
本記事では、これからCADを学ぶ学生や社会人のために、おすすめのYouTubeチャンネルを厳選して紹介します。
独学を成功させるための学習順序や効率的な使い方も解説するので、動画を活用しながら実務に役立つスキルを着実に身につけていきましょう。
▼CADオペレーターの魅力については以下の記事でも紹介しています
目次
CADは動画で学べる？まず知っておきたい基礎知識
動画では実際の操作画面を見られるので、初心者でも学びやすいのがメリットです。書籍ではイメージしづらい部分も視覚的に把握でき、理解のスピードも向上します。ここでは、動画学習の特徴や、独学しやすいCADの分野を整理しておきましょう。
動画学習が人気の理由
近年、CADを学ぶ手段として「YouTube」を選ぶ人が増えています。なんといっても無料で気軽に始められるうえ、スキマ時間にも視聴できるのが大きな魅力です。
マウス操作やカーソルの動きなど、細かな動作を目で追えるため、初心者でもわかりやすく、実際の操作感をつかみやすい点が人気の理由です。
また、いわゆる「勉強」というよりも「見て学ぶ」スタイルで進められるため、学習のハードルが低いのもメリットといえるでしょう。
独学でも理解しやすいCADのジャンル
CADといってもソフトや用途によって学び方はさまざまですが、特に動画との相性が良いのは「2D作図や建築図面の基礎操作」です。
線の引き方やトリム、文字入力といった基本的な操作は、実際の画面を見ながら手順を追えば理解しやすくなります。
一方で、3D設計や解析系のCADは、操作に加えて立体の概念理解も求められるため、動画だけで習得するのはやや難易度が高めです。
まずは2D作図の基礎を固め、操作感に慣れてから3Dへステップアップするのが効率的な学習方法といえるでしょう。
動画学習に向いている人とは？
YouTubeを活用したCAD学習は、自分のペースでコツコツ学びたい人に向いています。
繰り返し再生できるため、理解できるまで何度でも確認し、実際に手を動かす時間を確保することで早く上達することができるでしょう。
一方で、質問をしながら理解を深めたい人や体系的なカリキュラムで学びたい人は、講座やスクールとの併用もおすすめです。自分に合ったスタイルを見極めて、効率良くスキルを伸ばしましょう。
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初心者が押さえておくべきCADの基本操作
動画学習をスムーズに進めるためには、まずCADの種類や基本操作の全体像をつかむことが重要です。ここでは2Dと3Dの違いや主要ソフトの特性を整理し、効率的な学習につなげるための基礎知識を紹介します。
2DCADと3DCADの違い
CADは大きく「2D」と「3D」に分かれます。
2DCADは、建築図面や配線図などの平面上の図面を作成するもので、線や円を使って構成されるのが特徴です。
対して3DCADは、立体的なモデリングを行うもので、部品設計や製品デザインなど、形状を可視化したい分野で多く利用されています。
初心者はまず、線・円・トリムなどの基本コマンドを中心に、2Dで作図の流れを理解することから始めると良いでしょう。
2D操作を覚えることで、後に3Dに移行する際の理解もスムーズになります。
主要なCADソフトの種類（AutoCAD・JW-CAD・Autodesk Fusionなど）
CADには多くのソフトがありますが、代表的なものを挙げると次の3つです。
- AutoCAD：汎用性が高く建築・機械・土木など幅広い業界で利用される定番ソフト
- JW-CAD：無料で使える国産CADで、特に建築図面の入門用として人気が高い
- Autodesk Fusion（Fusion 360）：3Dモデリングや解析に対応し、プロダクトデザイン分野でも多く活用される
どのソフトもYouTube上に豊富な解説動画が公開されており、初心者でもすぐに学習を始められます。自分が目指したい業界や用途に合わせて、まずは1つのソフトに絞って学ぶのが効率的です。
動画を活用する前に知っておきたい用語・基礎知識
CADの学習を始める前に、最低限の用語を押さえておくと理解がスムーズです。
たとえば、「レイヤー」「スナップ」「オブジェクト」「寸法スタイル」など、操作時によく登場する言葉は事前に意味を確認しておきましょう。
また、CADではキーボード入力とマウス操作を組み合わせて作業する場面が多いため、動画を見ながらキー入力の流れやショートカットの使い方を意識すると効率的です。
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無料で学べる！初心者向けおすすめYouTubeチャンネル7選
CADの基礎から実務テクニック、3D、BIMまで、YouTubeには多様な学習チャンネルが揃っています。ここではソフト別・目的別に、初心者が安心して学べるチャンネルを厳選して紹介します。
AutoCADを学ぶなら「AutoCAD Japan」
出典：https://www.youtube.com/@AutoCADJapan
AutoCADの開発元であるAutodeskが運営する公式チャンネルです。信頼性が高く、最新バージョン対応のチュートリアル動画が充実しています。
基本操作から印刷設定まで体系的に学べる構成で、AutoCADを初めて触る人にも最適です。
JW-CADを学ぶなら「アヴニールCADシステムズ」
出典：https://www.youtube.com/@AvenirCAD
JW-CADを中心に、建築図面の作成方法や作図テクニックをわかりやすく解説。初心者でも実務に近い作業をイメージしながら学べるのが特徴です。
JW-CADに限らず、他のソフトやCAD業界全般に関する話題も扱っており、幅広い知識が身につきます。
Fusionを学ぶなら「3D CADのブログ」
出典：https://www.youtube.com/@3dcadblog
3Dモデリングを中心に、Fusion 360の操作を段階的に学べるチャンネルです。スケッチや押し出し、レンダリングなど、3D設計の基礎から応用までを丁寧に解説。
機械設計や製品モデリングに興味がある人にもおすすめです。
超初心者にもやさしい「CAD Channel（CAD学習チャンネル）」
出典：https://www.youtube.com/@cad.channel
「CADをまったく触ったことがない人」に寄り添った内容が多く、動画も短く見やすいのが特徴。AutoCADやJW-CADの初歩的な操作を中心に、動画を見ながら一緒に手を動かせる構成になっています。
学習の最初の一歩にぴったりのチャンネルです。
AutoCADの実務効率化も学べる「AutoCAD作図・モデリング効率向上委員channel」
出典：https://www.youtube.com/@AutoCADchannel
AutoCADの効率的な使い方や、実務で役立つ時短テクニックを紹介しているチャンネル。基礎を学び終えたあとに「もっとスピーディに作業したい」という人に最適です。
コマンドの使い分けや作業環境のカスタマイズなど、現場目線の解説が魅力です。
BIMへステップアップするなら「BIM CHANNEL」
出典：https://www.youtube.com/@bimchannel1850
BIM（Building Information Modeling）の基本操作や、RevitをはじめとするBIMツールの活用方法を紹介。
将来的にBIMオペレーターを目指す人や、設計業務の幅を広げたい人におすすめです。動画では実際の設計データを使いながら、図面の一元管理や3D連携の仕組みを理解できます。
幅広く学びたい人におすすめ「キャド研」
出典：https://www.youtube.com/@%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%89%E7%A0%94
AutoCADやFusion 360、Revitなど複数のソフトを横断的に扱う人気チャンネル。最新のCADトレンドや便利機能の紹介も多く、「CAD業界の今」を学べます。
動画のテンポが良く、飽きずに視聴できる点も初心者にうれしいポイントです。
YouTube動画で効率的にCADを学ぶコツ
動画学習の効果を最大限に引き出すには、視聴順序や復習方法、実践の組み合わせが重要です。ここでは、上達を早めるためのコツを紹介します。
視聴順序を決めて学習効率を上げる
動画学習では、闇雲に見ていくよりも「学習の順序」を決めることが大切です。
基本操作→応用→課題演習という流れで進めると理解が整理されやすく、効率的にスキルが身につきます。
また、最初は複数のチャンネルに手を出さず、ひとつのチャンネルを集中して見るのがおすすめです。
再生リストを活用しながら順序立てて学ぶことで、学習効果がぐんと高まります。
動画だけで終わらせない！実践練習の重要性
動画は「理解」には最適ですが、「定着」には実践が欠かせません。見て終わりにするのではなく、動画と同じ図面を自分で描いてみることが大切です。
マウス操作やショートカットは、実際に使ってみることで操作感が自然と身につきます。必要に応じて倍速再生や一時停止を使いながら、自分のペースで学習を進めましょう。
学習ノート・ショートカットキーのまとめ方
学習の効率を高めるには、「自分専用の学習ノート」を作るのがおすすめです。
覚えたコマンドやショートカットキー、便利な操作手順をまとめておくと、復習時にすぐ参照できます。
特にAutoCADやJW-CADはショートカット操作が多いため、一覧化しておくと実務でも役立ちます。
挫折しないための勉強スケジュールの立て方
学習を続ける最大のコツは、「無理なく続けられる習慣を作る」ことです。
1日30分×週3回など、短時間でも継続的に取り組む方が効果的です。長時間まとめて学ぶよりも、細く長く続けることで操作が自然と体に染み込みます。
YouTube以外でCADを学ぶ方法
動画学習に慣れてきたら、実際に操作したり、体系的な学習へ進んだりする段階です。ここでは、スキルをさらに伸ばすための学習方法を紹介します。
無料講座・トライアルを活用
YouTubeで操作を覚えたあとは、実際にCADソフトを触って練習してみましょう。
AutoCADの体験版やFusion 360の無償版を使えば、無料で本格的な作図練習が可能です。動画で学んだ内容をすぐに実践できる環境を整えることで、理解が深まります。
実務を意識した練習課題の活用
動画で紹介されている課題をそのまま真似するのも効果的ですが、自分なりにアレンジした図面を描いてみるのもおすすめです。
実際の建築図面や製品設計を想定した練習をすることで、実務での応用力が養えます。さらに、完成した図面はポートフォリオとしても活用できるので、転職活動にも役立ちます。
スクール・研修との併用でスキルアップ
独学で基礎を学んだあとは、より体系的に学べるスクールや研修を活用するのも良いでしょう。
YouTubeだけでは理解しにくい「図面の読み方」「修正指示への対応」「建築製図の規格」などは、講師に質問しながら学べるスクールが効果的です。
未経験からCADをスタートするならCADビギ
アットキャドが提供する「CADビギ」は、未経験者でも安心してCADを学べる無料の研修サービスで、AutoCADのソフトの使い方を習得したい方におすすめです。
実務経験豊富な講師が10日間で基礎から丁寧に指導し、建築基礎やCAD作図法を習得できます。卒業生は多くの分野で活躍しており、同期や先輩とのサポート体制も充実しています。
研修中にアットキャドから就業先を紹介してくれる点や、就業先の要望があればそれに合わせて研修ができるため、キャリアアップやキャリアチェンジを目指す方に最適です。受講者からは、効率的な学びと実務での即戦力化が高く評価されています。
これからCADスキルを身につけたい方は、「CADビギ」で新たな一歩を踏み出しましょう。
未経験からCADオペレーターを目指すなら「アットキャド」
アットキャドは、業界トップクラスの求人数を持つ、CADオペレーターやBIMオペレーターに特化した人材派遣・人材紹介サービスです。
20年以上の実績を持ち、スーパーゼネコンや大手設計事務所を含む2,600社以上と取引実績があり、業界トップクラスの求人数を誇ります。自社に設計部を設けているため、実際に図面を描くプロフェッショナルが在籍し、迅速なサポートが可能です。
研修制度も充実しており、初心者から経験者まで幅広く対応。登録から就業後まで徹底したフォローを行いますので安心してお仕事を探すことができます。
さらに、業界トップクラスの求人数があることから、転職のサポートも行っています。未経験からCADオペレーターやBIMオペレーターになりたい場合や、CADオペレーター・BIMオペレーターとしてキャリアアップしたい場合など、さまざまなケースに対応しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ｜YouTubeを活かしてCADの学習を続けるコツ
CADは今、動画で学べる時代です。YouTubeを活用すれば、無料で自分のペースに合わせて基礎を習得できます。
今回紹介したチャンネルを活用しながら、手を動かして理解を深めることが上達の第一歩です。そして、基礎を固めたあとにスクールや研修を併用することで、実務で通用するスキルへと発展させることができます。
「動画で学び、実践で磨く」ことを積み重ねて、CADでのキャリアの道を切り開いていきましょう。
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